神武景気
朝鮮戦争中、朝鮮半島へと出兵したアメリカ軍への補給物資の支援、破損した戦車や戦闘機の修理などを日本が大々的に請け負った朝鮮特需によって、日本経済が大幅に拡大されたために発生した1954年12月から1957年6月までの31か月続いた好景気のことで、日本初代の天皇とされる神武天皇が即位した年(紀元前660年)以来、例を見ない好景気という意味で名づけられた。
神武景気は、高度経済成長のはじまりとされ、この好景気によって日本経済は戦前の最高水準を上回るにまで回復し、1956年の経済白書には「もはや戦後ではない」とまで記され、戦後復興の完了が宣言され、好景気の影響により、耐久消費財ブームが発生、三種の神器(冷蔵庫・洗濯機・白黒テレビ)が出現した。