個人退職口座
- 英語
- Individual Retirement Account
- 同意語
- IRA , アイラ , 408プラン
- 関連語
- 従業員退職所得保証法
1974年の従業員退職所得保証法施行に伴って設けられた米国において企業年金プラン等でカバーされていない者に対して所得保証手段を提供する課税優遇を受けられる純粋な個人年金制度の1つで、内国歳入法(IRC)408条の適用を受けることから、「408プラン」とも呼ばれる。
通常IRA(Traditional IRA)やRoth IRA等の種類が有り、拠出の原資は給与、賃金、報酬、自営業収益等の労働の対価に限られ、その他の収入からは拠出できず、いずれも拠出金と運用益が非課税或いは課税繰延べの税制上の特典がある代わり、課税優遇部分を59歳半以前に引き出すと10%の罰金を課せられる。
各IRAの特徴
- 通常IRA
- 拠拠出金は所得税から控除できる。(ただし所得制限があり)
- 他の課税繰延プランに加入している場合は、所得金額により拠出の一部若しくは全額が税控除できない。
- 配偶者拠出として一方の配偶者が他方の配偶者の拠出を肩代わりできる(本人の所得額が限度)。
- 運用益は運用中は課税繰延。
- 課税前拠出元金及び運用益は引出し時に通常の所得として課税。
- 59歳半になる前に引き出すと、通常の所得として課税されることに加えて10%の罰金が科される。
- 70歳半になる年度以降は拠出できない。
- Roth IRA
- 課税後所得から拠出。(所得控除できない)
- 所得により拠出限度額が異なる。
- 拠出元金は年齢にいつでも非課税で引出可能。
- 配偶者拠出あり
- 運用益は運用中は常に非課税
- 運用益の非課税での引出には制限有り(拠出後5年間経過かつ59歳半以上)
- 拠出の年齢制限無し。
- ロールオーバーIRA
- 雇用主が提供する退職資金プラン(401(k)等)が解散等で消滅した場合の受け皿(従業員個人がロールオーバーIRA口座を開設して資金を移転)。
- 雇用主が提供する退職資金プランより投資先が豊富。
- 複数の過去の雇用主提供退職資金プラン資金を一つのロールオーバーIRAにまとめられる。