所得弾力性
- 英語
- income elasticity
- 同意語
- 所得弾力性
国民所得が1%変動するとき他の経済量が何%変動するかを示す比率のことで、所得弾力性が正(負)であるということは、所得が増えたときにその経済量が増大する(減少する)ことを意味する。
所得弾力性には対象とする経済量により、需要の所得弾力性、租税の所得弾力性、輸入の所得弾力性、雇用の所得弾力性等があるが、一般に需要の所得弾力性のことを指すことが多い。
需要の所得弾力性は、所得の伸びと比較して、特定の財・サービスに対する支出が大きいかを測る尺度であり、この値が1.0を上回るときには需要の所得弾力性が大きいといい、その財・サービスは贅沢品や嗜好品とされ、反対に1.0を下回るときには需要の所得弾力性が小さいといい、その財・サービスは所得の増減にかかわらず必要な生活必需品とされ食品等が該当する。