ハーフィンダール・ハーシュマン指数
- 英語
- Herfindahl-Hirschman Index
- 同意語
- HHI
- 関連語
- 市場集中度
業界各社のシェア(市場占有率)を二乗した上で合計して求める市場集中度を測る指標のことで、この数値が大きいほど、また合併等による数値の増加幅が大きいほど、市場の寡占が進んでいると判断される。
独占禁止法では、製品価格の不当な値上げ等競争の制限につながるおそれのある企業結合(合併、買収、営業譲渡など)を禁じていて、「企業結合審査に関する独占禁止法の運用指針」(企業結合指針)に沿って、公正取引委員会による個別案件の審査が行われる。この指針では、市場全体へのインパクトを明確に把握できる指標としてHHIが重視されている。
ハーフィンダール・ハーシュマン指数(HHI)の例
- 10社が10%ずつシェアを分け合っている市場のHHI
(10^2)×10=1,000
- 3社のシェアが70%、20%、10%の市場のHHI
70^2+20^2+10^2=5,400
各企業のシェアの格差が大きく、また市場に参加する企業数が少ないほど、HHIは大きくなる。
企業結合指針におけるハーフィンダール・ハーシュマン指数(HHI)の基準
- 競争を制限するとは通常考えられない水準(実質無審査)
- HHI1,500以下
- HHI2,500以下+HHI増分250以下
- HHI2,500超+HHI増分150以下
- 競争を制限する恐れが小さい水準(審査はある)
- シェア35%以下+HHI2,500以下
- 市場の地理的範囲
- 海外も考慮