投資用語集

ESCO事業

英語
Energy Service Company
カテゴリ
経済 , E

顧客の光熱水費等の経費削減を行い、削減実績から対価を得るビジネス形態のことで、1970年代後半のエネルギー危機を契機に、エネルギー価格の上昇に対処する方法を開発することによって始められた。

ESCO事業者は顧客の光熱水経費削減に必要となる投資の全てあるいは大部分を負担し顧客の経費削減を実施し、これにより実現した経費削減実績から一定額を報酬として受け取り、長期間をかけて投資を回収、利益を確保する。

ESCO事業では、全ての費用 を省エネルギー改修で実現する光熱水費の削減分で賄うことを基本とするため、顧客に新たな費用負担が発生しないとさ、契約期間終了後の光熱水費の削減分は全て顧客の利益になるというメリットがあるが、ESCO事業者は、容易に実施できるような投資回収率の良い省エネルギー技術を主に提案し、 回収年数の長い技術や、省エネルギー効果の計測・検証が面倒な技術については着手しないクリームスキミング (いいとこ取り) を行う傾向があり、十分な省エネルギー効果を達成できないリスクや、契約期間中はESCO事業契約の制約を受けるため、組織運営や経営計画に支障となるリスクがあるといったデメリットもある。

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