承継銀行
- 英語
- bridge bank
- 同意語
- ブリッジバング , つなぎ銀行
破綻した金融機関の受け皿となる別の金融機関が見つからない場合に、一時的な受け皿となって事業を引き継ぎ、金融監督庁が派遣した管財人のもとで経営改善を図りながら、最終的な受け皿となる金融機関を探すことを目的とし、預金保険法第91条に基づいて設立(2001年3月までは金融再生法により設立)される預金保険機構が全額出資する公的銀行のことで、銀行免許を取得後、破綻金融機関の不良債権を除いた債権が引き継ぎ、業務を暫定的に継続し、取引先の連鎖破綻等の金融秩序の崩壊を防止するために受け皿となる。
承継銀行の存続は、対象となる金融機関が破綻してから原則2年間(最大3年間)に限られていて、この期限内に最終的な受け皿金融機関(再承継銀行)に事業を承継し、承継銀行は清算され、最終的な受け皿金融機関が存在しない場合は、承継銀行は解散することになる。
日本では、1999年に破綻した国民銀行が適用第1号であり、以降2002年設立された株式会社日本承継銀行(2004年に清算)は、破綻した石川銀行と中部銀行の一時的な受け皿として、事業を引き継ぎ(最終的に両行は譲渡される)、2004年に設立された第二日本承継銀行は、2010年に破綻した日本振興銀行の事業を一時的に引き継いだ。
また、2012年の預金保険法改正により、整理回収機構に承継銀行業務を行う機能が追加された。