バイオ医薬品
- 英語
- bio-medicine,biotech-discovery based drugs
- 関連語
- バイオシミラー
遺伝子組換え、細胞融合、細胞培養等のバイオテクノロジーを活用して製造された医薬品の総称のことで、遺伝子組み換え技術による「たんぱく質性医薬品」、遺伝子治療に用いる「遺伝子組み換えウイルス」、培養皮膚などの「細胞性治療薬」、DNAやRNAの断片そのものを用いる「核酸性医薬品」等があり、化学薬品に比べて非常に高分子であり、複雑な要素から構成されていている。
バイオ医薬品は、1980年代から欧米を中心に実用化されていて、1982年に開発された組み換えDNA技術による「ヒトインシュリン」がその第一号(日本での承認は1985年)。
バイオ医薬品は、高い有効性と安全性が得られることが多くの疾患で確認され、特に、癌や血液疾患、自己免疫性疾患等の治療で抗体医薬品等への期待が高まっているため、医薬品メーカ―における新薬に占めるバイオ医薬品の割合は年々増加しているが、バイオ医薬品は高額であることから、その普及は患者の経済的負担を増し、医療費高騰の原因にもなっている。そのため、特許期間の終了をしたバイオ医薬品と同質なバイオシミラー(バイオ後続品)が注目を集めている。