日銀考査
- 英語
- bank supervision by the Bank of Japan
日本銀行が金融システムの信用維持を目的として、当座預金取引の相手方である金融機関（取引先金融機関）の業務及び財産の状況を把握するために行う活動の1つで、取引先金融機関に実際に立ち入って、経営実態の把握や各種のリスク管理体制の点検を行い、資産の査定と経営について講評を行う。
日銀考査は、金融システムの安定確保のための業務を適切に運営する観点から、取引先金融機関と考査に関する契約を締結することができる旨が定められた日本銀行法第44条に基づき、日本銀行が取引先金融機関との間で契約を締結し、考査を行っている。
金融庁設置法に根拠を有する金融検査とは、根拠法や保護法益が異なり、金融検査は法令・会計原則の遵守や消費者保護に重点を置いており、日銀考査は個別金融機関の支払不能などが決済・金融システムに波及するリスク（システミック・リスク）の顕現化防止に重点を置いている。
