見える手
- 英語
- visible hand
- 反意語
- 見えざる手
- 関連語
- ジャクソンホール会議
近代経済学の創始者とされるアダム・スミスが1776年に著わした「国富論」の中で説いた市場経済の優位性の根幹をなす「見えざる手(invisible hand)」をもじった言葉で、個人が自由に経済利益を追求し見えざる手が調整する自由資本主義(liberal capitalism)に対し、中国やロシア等の国家権力が経済活動に強く関与する国家資本主義(state capitalism)の経済体制を象徴する言葉としてよく使われる。
また、2014年のジャクソンホール会議において日銀の黒田総裁が講演において「持続可能な経済成長に欠かせない要素である企業の賃上げを促すには、特に「『見える手』のサポートが必要になる」と指摘したことでも注目されている。