セイの法則
- 英語
- Say's law
- 関連語
- 古典派経済学
経済活動は物々交換にすぎず、需要と供給が一致しないときは価格調整が行われ、ほとんどの場合需要が増え需要と供給は一致するので、需要(あるいはその合計としての国富)を増やすには、供給を増やせばよいとする古典派経済学の仮説のことで、「供給はそれ自身の需要を創造する」と要約される。
また、ジャン=バティスト・セイ(Jean-Baptiste Say)が著書『政治経済学概論』第一巻第二十二章「販路」に叙述したことからセイの販路法則と呼ばれることもある。
「国(国家の経済)は、支払いうるだけの販路を提供するのであって、より多くの支払いは、追加的な生産品に対して行われるのである。貨幣は相互の交換を一度におこなうための仮の穴埋めであって、交換が終わってみれば生産品に対しては生産品が支払われている。」
「政治経済学概論(1803刊)」第一巻第二十二章 「販路」