囚人のジレンマ
- 英語
- prisoners' dilemma
- 関連語
- ゲーム理論
ゲーム理論の典型的展開例の一つで、「互いに協調する方が裏切り合うよりもよい結果になることが分かっていても、皆が自身の利益を優先している状況下では、互いに裏切りあってしまう」というような、個々の最適な選択が全体として最適な選択とはならない状況を示すモデルのこと。
このジレンマは米国ランド研究所のメリル・フラッド(Merrill Flood)とメルビン・ドレシャー(Melvin Dresher)が1950年に考案し、顧問のアルバート・W・タッカー(A.W.Tucker)が定式化した。
囚人のジレンマは経済現象でも頻繁に見られること(値下げ競争、環境保護など)から、ゲーム理論における重要な研究対象とされ、近年では行動経済学の分野でも研究が進んでいる。