労働塊の誤謬
- 英語
- lump of labour fallacy
- 関連語
- ネオ・ラッダイト
世の中における仕事はある決まった一定量しかないという考え方や、その一定量の仕事を労働者が取り合うしかないという見方のことを指す経済学用語のことで、経済学では一般に誤りであるとされている。ただし、局所的かつ一時的には社会全体が求める生産量が固定的とみなせることもある。
社会全体の必要とされる労働力は一定であり、労働者はその一定量の仕事を取り合う形にならざるを得ないという考え方は広く受け入れられている面もあり、失業問題に対してはワークシェアリングや早期退職の奨励等の一人に割り当てられる仕事量を少なくするといった方向性の対策が提案されたり、また、生産性を向上させる技術革新に対して、必要とされる労働量を減らし仕事を奪うといった否定的見方がされることもある。