東アジア地域包括的経済連携
- 英語
- Regional Comprehensive Economic Partnership
- 同意語
- RCEP , アールセップ
2011年11月にASEANが提唱した日中韓印豪NZの6カ国がASEANと持つ5つのFTAを束ねる広域的な包括的経済連携構想のことで、、2012年11月のASEAN関連首脳会合において交渉開始が宣言され、2015年の妥結を目指している。
RCEPが実現すれば、人口約34億人(世界の約半分)、GDP約20兆ドル(世界全体の約3割)、貿易総額10兆ドル(世界全体の約3割)を占める巨大な広域経済圏となるが、中国やインド等の自国産業の保護を目指す姿勢が強い国や、市場経済が十分発達していない国も加わっており、いかに自由化の水準を高められるかが課題になる。
RCEPの背景には、一部の加盟国(シンガポール、ブルネイ、ベトナム、マレーシア、タイ)による「例外なき自由化」を要求するTPP参加の動きが、インドネシアやカンボジア、ラオス、ミャンマー等の開発の遅れた国との軋轢を生み、地域の結束を弱めることへの懸念や米国にアジア経済統合の主導権が取られてASEANが周辺化することへの懸念があり、TPPへの対抗対抗という側面もある。