大陸棚条約
- 英語
- Convention on the continental shelf
- 同意語
- 大陸棚に関する条約
第二次世界大戦終了直後に発表された大陸棚に関するトルーマン宣言を契機とした、各国による自国沿岸沖の海底資源に対する多様な主張展開のために混乱した海洋秩序を回復するために、1958年の第一次国連海洋法会議で署名され、1964年に発効した条約のことで、沿岸国は大陸棚を探査しその天然資源を開発するために主権的権利を行使するが、この沿岸国の権利は大陸棚の上部水域の公海としての法的地位に影響を及ぼすものではないと規定され、大陸棚と上部水域とに異なった制度が適用されることになった。
また、大陸棚の範囲については、上部水域の水深が200mまでのもの、またはその限度を超えても天然資源の開発が可能な水深までのものとされたため、その結果、その後の開発技術の進歩につれて、沿岸国に属する大陸棚の範囲が際限なく拡大されることになった。
第一次国連海洋法会議で同時に署名された、領海及び接続水域に関する条約、公海に関する条約、漁業及び公海の生物資源の保存に関する条約と併せてジュネーブ海洋法条約と呼ばれるが、国連海洋法条約が取って代わっている。