グラム・リーチ・ブライリー法
- 英語
- Gramm-Leach-Bliley Act
- 同意語
- GLB法 , GLBA , 金融サービス近代化法
- 関連語
- サブプライムローン危機 , グラス・スティーガル法 , TBTF
1933年のグラス・スティーガル法の一部を無効にし、商業銀行業務や投資銀行業務、保険業務の兼業を可能にするために1999年に制定されたアメリカ合衆国の連邦法で、これにより商業銀行、投資銀行、証券会社、保険会社それぞれの間での統合が許可され、1998年の商業銀行持株会社シティグループとアメリカ最大の保険会社トラベラーズ・グループとの合併が合法化された。
GLB法により、大きすぎて潰せない(Too big to fail)金融機関が誕生し、直接2007年のサブプライムローン危機を引き起こすのを助長したと批判する声もあり、オバマ米大統領は、「大恐慌以来禁止されていた投資銀行、商業銀行と保険会社を所有することができる巨大な金融スーパーマーケットの創造を許可した規制緩和に至った」と述べているが、もしGLB法が問題であれば、グラス・スティーガル法のような規制のない欧州でこの危機が始まっていたはずであり、GLB法による多様化が危機の影響を和らげたとする主張もある。
