投資用語集

バーゼルIII

英語
Basel III
関連語
バーゼル銀行監督委員会 , バーゼルI , バーゼルII , Tier1 , リーマン・ショック , 流動性カバレッジ比率 , 安定調達比率 , コアTier1 , Tier1 , 資本保全バッファー
カテゴリ
海外 ,

リーマン・ショックによる世界的な金融危機を受けて、バーゼル銀行監督委員会が2010年9月に公表した国際的な銀行の自己資本規制を促すバーゼルI(国際業務を行う銀行の自己資本規制)・バーゼルII(バーゼルIに金融機関のリスクをより反映)をさらに規制強化した制度のことで、金融危機の再発を防ぎ、国際金融システムのリスク耐性を高める観点から、国際的に業務を展開している銀行の自己資本の質と量の見直し厳格化することが柱となっている。

具体的には、資本を狭義の中核的自己資本(コアTier1)、中核的自己資本(Tier1)、総資本の3段階に区分し、それぞれ最低所要水準を段階的に引き上げるとともに、新たに内部留保の蓄積を促すため資本保全バッファーの積み上げを求めている。また、短期の安定的資金確保についての規制として流動性カバレッジ比率(LCR)、中長期の安定的資金確保についての規制として安定調達比率(NFSR)による規制も導入された。

バーゼルIIIは、リーマン・ショックによる世界的な金融危機を教訓に、仮に銀行が経営危機に見舞われても、返済不要の普通株などによる資金を十分に持っていれば、損失を穴埋めできて危機を回避できるという考え方を基にしていて、2013年より段階的に導入が開始され、移行期間を経て2019年より完全実施される予定となっている。

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