バーゼルII
- 英語
- Basel II
- 同意語
- 新BIS規制
- 関連語
- バーゼル銀行監督委員会 , バーゼルI , バーゼルIII
デリバティブ取引の一般化など、1990年代後半以降の国際金融市場の発展に照らしバーゼルI(バーゼル合意)の不備が目立つようになったため、バーゼル銀行監督委員会が2004年に公表した銀行の新しい自己資本比率規制のことで、日本では2006年3月にバーゼルIIに移行した。
自己資本比率の最低基準8%は変わらないが、信用リスクの計算方法が精緻化され、債権のリスク率を格付けや規模等に応じて0?150%に細分化している標準的手法以外にも銀行の内部格付けに基づきリスク率を算出する内部格付手法の選択も認められ、事務事故や不正行為等によるオペレーショナル・リスクについても新たに所要自己資本が割り当てられた。
また、銀行に8%以上の自己資本比率の維持を求める(第1の柱)に加え、銀行自身が適切な自己資本戦略を設定し、監督当局が検証するプロセスの導入(第2の柱)、自己資本のディスクロージャーによる市場規律の導入(第3の柱)も盛り込まれている。