得率
- 英語
- yield
- 反意語
- イールド
- 関連語
- クラッキング
原油の蒸留によって得られる各留分の収量を百分率で表した値、または、各種製油プロセスで処理の結果得られる各留分の収量を原料油の量に対する百分率で表した値のこと。
原油蒸留の場合、得率は原油の種類によって異なり、軽質原油からはガソリン留分などの軽質留分が、重質原油からは重油基材などにする常圧残油が多く得られるので、石油精製業者は石油製品の需要構造などを考慮して、最も適当な原油を選択して買い付けを行うため、原油買い付けの際の経済性評価の尺度となる。
原油からの各留分の得率は大体一定しているが固定的なものではなく、各留分の製品規格上物理的限界はあるが、多少のフレキシビリティーがあり、ガソリン留分と灯油留分の間および灯油留分と軽油留分の間にはスウィング・フラクションと呼ばれるいずれの留分とも成り得る留分が数%程度あるため、クラッキング等により、製品間の得率の調整はある程度できる。
