サハリン1
- 英語
- Sakhalin 1
樺太(サハリン)で進められている開発計画(サハリンプロジェクト)の1つである、ロシア・サハリン州サハリン島北部東岸のオドプツ(Odoptu)、チャイウオ(Chaivo)、アルクトン・ダギ(Arktun Dagi)の3つの鉱区の油田、天然ガス田のことで、推定可採埋蔵量は、原油23億バレル、天然ガス17兆立方フィートと見積もられている。
1972年に日ソ経済合同委員会にいけるソ連側の開発プランが基になっていて、1995年にロシア政府と生産される原油、天然ガスの生産分与協定を締結し、オペレーターを務めるエクソンモービルが30%、日本のサハリン石油ガス開発が30%、インドのONGCが20%、サハリンモルネフチェガス(ロスネフチの子会社)が11.5%、ロスネフチが8.5%出資するコンソーシアム形式で開発が進められていて、2005年に原油および天然ガスの商業生産が開始され、2006年にはサハリンを横断し、ロシア本土の不凍港デカストリまでのパイプラインが完了し、原油が初輸出され、日本向にも原油が輸出されている。
また輸出用の天然ガスパイプライン輸送ルートは、中国と日本の間で綱引きやエクソンモービル社の意向により計画が錯綜しており、着工の目途は立っていない。