石油備蓄
- 英語
- oil reserve,stockpiled oil
石油危機に代表される石油の急激な価格変動や戦争などによる石油需給量の変化に備えて石油を備蓄することで、民間企業によりリスク分散の一環として行うこともあるが、国家自身が戦略的に大規模な施設を建設して行うことが多く、1974年にはIEA(国際エネルギー機関)が、加盟各国に石油融資スキームの前提条件として90日備蓄増強計画を1980年度までに達成することを義務づけた。
日本では、民間企業が石油流通の施設に在庫を多めに持つ方法で行う民間備蓄で84日分、国が備蓄基地を建設し原油の形で封印保管する国家備蓄で114日分を備蓄していて(2009年現在)、国家備蓄基地は独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)が管理し、経済産業大臣の指示で出し入れを行う。