間接脱硫
- 英語
- indirect desulfurization
- 同意語
- 間脱
- 反意語
- 直接脱硫
- 関連語
- 水素化脱硫
高硫黄原油等を低・中硫黄含有量の混合基材として使用できるようにするために、減圧蒸留装置で減圧軽油と減圧残油(アスファルト分)に分留して、減圧軽油(硫黄分2〜3%)のみを水素化脱硫した後(硫黄分0.1〜0.2%)、減圧残油に混合することで製品としての重油の硫黄含有量を間接的に下げる方法のことで、減圧軽油には、脱硫されにくいアスファルテンや金属化合物がほとんどないため、直接脱硫法に比べると運転条件が温和で、建設費、運転費も低廉であるが、硫黄分の高い減圧残油の脱硫を行わないため低硫黄化の程度は低い。
最近では、常圧残油の直接脱硫技術の確立や直接脱硫プロセスの普及により、間接脱硫の要求度が減少してきていて、脱硫減圧軽油は、重油の硫黄含有量低下の混合基材としてではなく、接触分解装置の主原料として使用されることが多い。