バイオディーゼル
- 英語
- biodiesel fuel
- 同意語
- BDF
生物由来の油脂から作られるディーゼルエンジン用燃料の総称のことで、原料としては、菜種油、パーム油、オリーブ油、ひまわり油、大豆油、コメ油、ヘンプ・オイル(大麻油)などの植物油、魚油や豚脂、牛脂などの獣脂及び廃食用油(いわゆる天ぷら油等)などがあり、これらをグリセリンをエステル交換により取り除き粘度を下げる等の化学処理を施し、ディーゼルエンジンに使用できるようにしている。
バイオディーゼルは、バイオディーゼル100%か、または軽油と一定割合で混合して使用されるが、 低温では粘度が高くなり、特に冬季にバイオディーゼル100%で使用すると、燃料経路内で固まることがある。
近年、原油高騰や地球温暖化対策として注目されているが、パーム油を作るためのアブラヤシ農園開墾のため東南アジアの熱帯雨林破壊が進行される懸念や、ブラジルなどではより収益率の高いバイオ燃料生産のためオレンジ生産などが転換され、それによる果実、穀物の供給不足、高騰が起こるなどの問題も孕んでいる。