フレックス燃料車
- 英語
- flexible-fuel vehicle
- 同意語
- FFV
ガソリンとメタノールやエタノールなど、1種類以上の燃料が混合して走行が出来るように設計された車両のことで、エタノールフレックス燃料車が主流である。
燃料としてのエタノールは、、エタノールはガソリンと比べノッキングを起こしにくいが、熱量が低く、内燃機関の圧縮比や燃料への点火システムなどを調整しないと十分な性能が得られない上、腐食性がありエンジンを痛めやすいといった問題があり、エタノールフレックス燃料車はこれらの問題を解決し、どのような混合比の燃料を利用しても十分な性能が得られる。
エタノールフレックス燃料車はガソリン100%からエタノール100%(E100)のどのような混合比においても走行が可能であるが、エタノールの濃度が高すぎると低温時のエンジン始動に問題があるため、北米とヨーロッパのエタノールフレックス燃料車は最高でE85(ガソリン15%と無水エタノール85%の混合燃料)での走行までが可能となっている。また、ブラジルのエタノールフレックス燃料車はE20からE100(100%含水アルコール) での走行が可能となっていて、低温時のエンジン始動のために使用される小型のガソリン貯蔵タンクも装備している。