新ジュネーブ協定
- 英語
- Supplemental Agreement to Geneva Agreement
通貨変動に関する原油公示価格の調整のために締結されたジュネーブ協定を補足するためのものとして、1973年に発効した新しい協定のことで、1973年2月のスミソニアン体制崩壊に伴う米ドルの切り下げに対するジュネーブ協定に基づく公示価格が引き上げに満足しない産油国側が石油会社側に協定の修正を要求し、ドル下落が公示価格値上げにより結びつくように修正された。
しかし、新ジュネーブ協定発行直後の第四次中東戦争に対するアラブ産油国による石油戦略の発動によって石油危機が発生し、ペルシア湾岸産油諸国はテヘラン協定を破棄して公示価格を引き上げたが、本来新ジュネーブ協定によれば、おりからのドル騰貴により公示価格を引き下げなければならないのにため、産油国側は新ジュネーブ協定の適用を一方的に停止し、事実上破棄された。