サリル油田
- 英語
- Sarrir oilfield
- 関連語
- 究極可採埋蔵量
リビア東部、ベンガジの南南東約550kmの砂漠に位置する同国最大の油田のことで、BP・ハントのグループにより1961年に発見され、1966年に生産が開始された。
リビア国営石油会社(NOC)傘下のアラビアン・ガルフ・オイル(AGOCO)社が権益を100%保有していて、生産された原油はパイプラインでマルサ・エルハギガに輸送され、処理・出荷される。究極可採埋蔵量は約77億バレルと見積もられていて、原油はパラフィン基で、比重36.8°API、硫黄分0.25%未満、ワックス分19%、流動点+13〜24℃。
2011年のリビア内戦時に、AGOCOは親会社NOCから離脱し、反政府勢力側に付いたため、カダフィ大佐の政府軍による爆撃を受け生産停止に陥り、内戦前の水準に生産量が戻るのに数年を要するとみられている。