逆オイルショック
- 英語
- reverse oil shock
- 関連語
- 石油危機 , 石油メジャー , OPEC , スウィング・プロデューサー
1970年代の2度にわたる石油危機を受け、1980年代に入ると石油消費国における原子力を中心とした代替エネルギー導入拡大や省エネルギー推進による世界の石油需要が低迷(1983年の需要は1979年の1割減)したことや、中東から締め出された石油メジャーが非OPEC地域の石油生産量を急増させ、低迷する需要をOPEC産原油と奪い合うようになり、需給が悪化していたが、OPEC諸国は協調して減産を行うことができないという状況にあった。OPEC全体として原産できない分は、サウジアラビア一国がスウィング・プロデューサーとして減産を引き受けていたが、減産に協力しない他のOPEC諸国に痺れを切らし、1985年12月に、スウィング・プロデューサーとしての役割を放棄して増産開始すると宣言したため、高止まりしていた石油価格は瞬く間に下落した。