プレソルト油田
- 英語
- pre-salt oilfield
- 同意語
- 岩塩層下油田
プレソルト(岩塩層)下のサブソルト層(岩塩下層)の鉱区にある油田の総称のことで、プレソルト油田の総埋蔵量は700億バレルが見込まれている。
2007年にブラジル国営石油会社ペトロブラスが、リオデジャネイロ沖合250kmに位置するトゥピ油田の可採埋蔵量は原油換算で50〜80億バレルであり、プレソルトの海域全体に大量の炭化水素資源が埋蔵されている可能性があるとの見解を表明して以降、大規模な探鉱・開発が進められ、いくつもの大規模油田が発見されている。
しかしプレソルト油田は、海岸から数100kmも離れた水面下7000m以上の超深海(水深数1000mの海底にある3000mもの厚さの岩や堆積物の層の下にある数1000mの堅い岩塩層の下にある)に油田であり、採掘を行うのは非常に困難であり、メキシコ湾原油流出事故のような事故の懸念もある。
プレソルト油田の原油性状はいずれもAPI比重20度台後半から30度前後と、ブラジル原油としては軽い中質原油が中心となっていて、主な油田には、トゥピ(ルラ)油田、グアラ油田(可採埋蔵量(原油換算)11〜20億バレル)、イアラ油田(同30〜40億バレル)、カリオカ油田、カリオカ・ノルデステ油田(同不明)、シュガーローフ油田、ジュピター油田、ルーラ油田等がある。