オイルサンド
- 英語
- oil sand
- 同意語
- タールサンド , 油砂 , オイルサンド原油
石油を含んだ油層が、地穀変動で地表近くにもたらされ、地下水との接触あるいは生化学反応によって軽質分を失ったものと考えられている極めて粘性の高い砂あるいは砂岩のことで、オイルサンドから重質原油を得るためには、砂岩を採掘し、油分(ビチューメン)を抽出する必要があり、従来の原油と比較して生産コストが高く、さらに廃棄土砂の処理に多額の費用がかかるため、不採算資源とされ放置されていたが、昨今の原油高で採算が取れるようになった。
世界全体の原始理蔵量は約2兆バレルと推定されていて、オイルサンドから得られる重質原油は通常原油の2倍以上とされ、石油燃料代替資源として注目されている。
オイルサンド原油の生産ではカナダ(アルバータ州北東部のアサバスカ地域)やベネズエラ東部のオリノコ地域が有名であり、カナダ・アルバータ州では大規模な露天掘りが行われ、カナダ原油生産の相当部分を占めるようになっていて、ベネズエラでは地下に埋蔵があるため通常原油のように坑井を通して採掘されている。