中立地帯
- 英語
- Neutral Zone
- 同意語
- 分割地帯
- 関連語
- カフジ油田
第一次大戦後、英国の仲介の下で行われたサウジアラビアとクウェート間の国境画定交渉において、交渉が難航したたにめに帰属が棚上げにされたクウェート東南部のワフラ地方のことで、土地を両国で分割せず、双方が平等に半分ずつの権利を持つ事となった。
もともとワフラ地方には定住者も存在せず、遊牧民いる程度であったが、1959年に中立地帯の沖合で日本のアラビア石油によってカフジ油田を開発され、定住者が急増し、両国がそれぞれ行政管理を行うことによる弊害が出たため、1970年に中立地帯は南北に分割されて、それぞれ両国に併合された。
1970年の中立地帯分割時には、石油等の天然資源の利権は引き続き双方で平等に配分していたが、2000年に旧中立地帯の石油利権区域についても両国で境界線を定めて分割したため、日本による自主開発油田として長年にわたり石油の安定供給に大きな役割を果たしてきた中立地帯の海底油田であるカフジ油田の採掘権をアラビア石油は2000年にサウジ側、2003年にクウェート側でも失ってしまった。