キルクーク油田
- 英語
- Kirkuk oilfield
- 関連語
- トルコ石油 , 究極可採埋蔵量
イラク北部、ティグリス川中流部の北東側のザグロス山脈山中(標高2000m)に位置する同国最大の油田のことで、トルコ石油会社(1929 年にイラク石油会社)により掘削されたババドーム1号井が1927年に大暴噴を起こしたのをもって本油田の発見とされ、1934年に生産開始され、現在は国営石油会社NOCにより操業されている。
生産された原油は、キルクーク-ジェイハン・ラインでトルコ地中海岸ジェイハンの貯油・出荷基地へ輸送されていたが、イラク戦争後、反政府勢力による度重なるテロ攻撃により、このパイプラインはほとんど機能していない。
究極可採埋蔵量は約170億バレルと見積もられ、原油性状は、比重36〜44°API、硫黄分1.95〜2.34%で、産油量は1979年に142万バレル/日台のピークを記録したが、イラク戦争開始後の産油量は、パイプラインの長期送油停止の影響で50万バレル/日を下回るレベルに落ち込んでいると見られる。