キーストーン・パイプライン
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- Keystone Pipeline
原油に換算すると1,700億バレル以上の埋蔵量があるとされるカナダのアルバータ州のオイルサンド原油を、米国各地に輸送するためのパイプライン網のことで、第一段階では日量59万バレルのオイルサンドをWTI原油受け渡し地であるオクラホマ州クッシングに輸送するパイプラインが2011年に運用開始され、クッシングへのオイルサンドの過剰流入が欧州ブレント原油のWTIに対するプレミアムを急拡大させることとなった。
また第二段階では、クッシングからテキサス州のメキシコ湾岸の製油所への接続するパイプライン(キーストーンXL)が計画されていたが、環境保護団体から強い反対に直面し、2012年にオバマ米政権が建設計画を認可しないことを決定し頓挫した。