ガワール油田
- 英語
- Ghawar oilfield
サウジアラビアの首都リヤドの東方約200km 、ペルシャ湾岸から約80kmの内陸の砂漠に位置する世界最大の埋蔵量を誇る油田のことで、サウジアラムコの前身のアラムコ社により1948年に発見され、1951年に生産が開始された。
その生産量はサウジアラビアの総生産量のおよそ60%前後を占め、生産された原油は、北隣のアブカイク油田の集油基地に送られて処理され、アラビアンライト原油としてラスタヌラ港から出荷される。
究極可採埋蔵量は、原油が約1200億バレル、ガスが約33兆立方フィートと見積もられていて、原油性状は、比重32〜36°API、硫黄分1.7%で、油層の圧力維持のため、大規模な水圧入(数百万バレル/日)が行われていて、、原油への水分混入比率は上昇傾向にある。
ガワール油田の生産量、埋蔵量はともに世界の既発見油田の中で飛びぬけて多く、生産量でいえば2位の油田の2倍以上であり、埋蔵量では2位のクウェートのブルガン油田は600億バレル以上の埋蔵量の2倍以上であり、世界原油市場にとって非常に重要な油田となっている。