ジュネーブ協定
- 英語
- Geneva Agreement
1971年のテヘラン協定により、OPEC加盟のペルシア湾岸6カ国(イラン、イラク、クウェート、サウジアラビア、カタール、アブダビ)は原油公示価格の引き上げに成功したが、ニクソン・ショックに伴うドルの減価に伴う産油国の実質損失が発生したため、それを補填するために1972年にジュネーブにおいてOPEC加盟ペルシア湾岸6カ国と石油会社側て締結された協定のことで、原油の公示価格を8.49%引き上げるとともに、その後の通貨変動に対して四半期ごとに見直しを行い、一定計算式によって公示価格を調整することを規定していたが、スミソニアン体制崩壊に伴うドル切下げに直面し、ジュネーブ協定の方式による調整では実質的な石油収入の損失をカバーしきれないとしてOPECがジュネーブ協定の更改を主張し、その結果、補足協定として新ジュネーブ協定の発効をみた。