EOR
- 日本語
- 増進回収法 , 埋蔵量成長
- 英語
- Enhanced Oil Recovery
- 同意語
- 三次回収
地下に賦存する原油の回収率を高める技術のこと。
油層の圧力による自然の排油エネルギーのみを利用することにより貯留層から回収する一次回収では、回収率は全油量の2割程度であり、油層の圧力ーが減退した後、水やガスを圧入して油層内の圧力を高めて回収する二次回収では、回収率を3〜4割に高めることができるが、油層には6〜7割の石油が残されたままとなっていた。
新規油田の発見が困難となり、既存油田の回収率向上技術の必要性が高まってた中で開発されたEORは、油層の圧力を高める二次回収に対し、油層内にある貯留岩の中の小さな孔に残っている油に対して、他のエネルギーを使い、物理的、化学的に性状を変化させて、回収するという特徴があり、代表的なものとしては、熱によって油の粘性を下げて油を流れやすくする「熱攻法」、炭酸ガスなどを溶媒として油を抽出する「ガス攻法」、界面活性剤を圧入して油と水の界面張力を下げて石油を岩石からはがしてしまう「ケミカル攻法」などがある。