コスト・オイル
- 英語
- cost oil
- 反意語
- プライス・オイル
石油生産会社、または産油国の国有石油会社が開発権の保有者として生産コスト(操業費)、所得税、ロイヤルティを含む課税後原価(タックス・ペイド・コスト)で取得する原油のことで、産油国による石油事業の国有化以前は、石油利権を持つ外国石油会社は全生産原油をコスト・オイルとして取得していたが、現在は、産油国の国営石油会社が開発権の一部または全部を保有する形になっており、これらの国営会社の取得原油は開発権を共有している外国石油会社に売り戻すか、または直接市場に産油国国営会社によって売り出される。
外国石油会社が契約に基づいて開発利権の持分を保有している場合には、その持分に相当する生産原油がその石油会社にとってのコスト・オイルであり、産油国政府の持分に相当する原油については、産油国にとってのコスト・オイルとなる。