ビチューメン
- 英語
- bitumen
- 同意語
- 瀝青 , 抽出性有機物
元々は堆積岩中に見られる半固体ないし固体状の石油、タール、アスファルトを指していたが、現在では、堆積岩中の有機物のうち、ベンゼンなどの有機溶媒に溶けて抽出される有機物を指す。
ビチューメンは、石油根源岩で生成された油が移動する途中に様々な原因で形成された石油の残査ともいえ、地表の露頭や坑井掘進中にビチューメンが認められれば、その地点の地下深部か周辺で石油が既に生成されていることの指標になり、また泥岩などに含まれるビチューメン量は、石油生成能力に関連していることから、根源岩評価の指標の一つとしてよく利用されている。
また、重量比でオイルサンドの10%を占める、自然発生した高レベルの硫黄および窒素化合物を含む炭化水素の粘性混合物のことを指すこともあり、オイルサンドのビチューメンは自然状態では、粘度が高く流動性がないことから熱処理等を行い粘度を低下させて回収し、輸送には、コンデンセートや成原油で希釈した希釈ビチューメンの状態で行う。
