ハント兄弟
- 英語
- Hunt brothers
- 関連語
- ハント兄弟事件
映画「ジャイアンツ」の主人公にもなった、テキサスの石油成金王ハロルド・L・ハントの子息率いる仕手グループのことで、巨額の資金を背景に、一度狙ったら総力をあげて相場を自分の思惑へと引き寄せる強引な手法を使うことで有名。
1977年には大豆の大量買い仕手戦で、当時穀物メジャーだったクックに大損害を与え、クックが衰退への道を歩むきっかけをつくった。
1979〜1980年にかけて、工業用にも利用されている銀の価格が金と比べて低いことに着目し、世界の銀の供給量の半分を買い占め、銀価格が$9/オンスから$50/オンスまで急騰したが、一般家庭の銀製品が大量に鋳潰され、市場に大量放出されたことによる供給過多や、FRBによる利上げによる影響で暴落した。
兄弟は価格維持のために買い続けるしか術はなく、$10.8/オンスまで暴落した時、兄弟は25億ドルの負債を払いきれずに破産に追い込まれ、一連の買い占めが価格操作にあたるとの判決を受け、88年にハント財閥は事実上崩壊した。