ホール・エルー法
- 英語
- Hall-Heroult process
- 関連語
- アルミナ
1886年にアメリカのホール(Charles Martin Hall)とフランスのエルー(Paul Louis Toussant Heroult)によりそれぞれ独自に開発された、唯一実用化されているアルミニウムの製錬方法のこと。
融剤の氷晶石とフッ化ナトリウムを電解炉により1000℃で融解し、ボーキサイトから精錬したアルミナを5%程度入れて溶解させ、炭素電極で電気分解を行うことで、融けて陰極に溜まったアルミニウムを得る。
ホール・エルー法の過程では、融解及び電気分解で大量の電気を消費(アルミナ1tにつき15000kWh)するため、アルミニウムは「電気の缶詰」と呼ばれ、水力発電などで電気料金の安い国を中心にアルミニウム地金は精錬される。