ラニーニャ現象
- 英語
- La Nina
- 反意語
- エルニーニョ現象
ペルー沖の東太平洋の赤道沿いの海域(北緯4度〜南緯4度、西経150度西経90度)で、海面温度が広範囲に渡り平年より低い状態(平年の-5度以下)で6ヶ月以上続く現象のことで、エルニーニョ現象が終息した反動で発生するケースが多く、通常は2〜3年継続し、エルニーニョ現象とともに世界的な異常気象の原因のひとつとされる。
ラニーニャによる異常気象は、エルニーニョが起きた時に乾燥する地域に湿った空気が流れ込み、温かくなる地域には冷気が集まる傾向があり、アフリカ南部や南アメリカなどは、冷たく湿った空気が流れ込み普段乾燥している地域に大雨が長期間に渡り降り続く。日本には乾燥した空気が流れ込むため、梅雨が短くなったり猛暑になりやすく、水不足や作物の収穫に影響を与えるとともに、その年の冬は寒冬になることが多い。