新規需要米
農林水産省が食糧自給率向上を目的として制定した、主食用米や加工米とは異なる用途に活用される米のことで、「米穀の生産調整実施要領」において「飼料用、米粉用、輸出用、バイオエタノール用、青刈り稲・わら専用稲・稲発酵粗飼料用稲・主食用以外の用途のための種子、その他その用途が主食用米の需給に影響を及ぼさないもの」と定義され、生産者にとっては、新規需要米を生産しても、生産調整を行ったと同等にみなされるとともに、将来的に安定した輸入が見込めない麦や大豆などの代替とするため、助成金の交付対象にもなっている。
食料自給率の改善だけでなく、遊休農地対策としての効果も見込まれまれているが、需要の拡大と供給先の確保、生産コストの削減、主食用米への横流れ防止などが課題となっている。