コメ価格形成センター
- 同意語
- 全国米穀取引・価格形成センター
米取引に市場原理を導入するため、1990年に財団法人自主流通米価格形成機構として設立された自主流通米の価格形成を行う場のことで、2004年の改正食糧法施行にあわせて名称を全国米穀取引・価格形成センターと変更した。
コメ価格形成センターの入札は当初、農家が全国農業協同組合連合会(全農)の都道府県支部に販売を委託する形で入札に参加する仕組みで、全農は事実上唯一の売り手だっが、販売業者の規制が緩和され、全農による事実上の独占を廃し、コメの取り扱い実績があれば誰でも売り手として参加できるようにしたため、競争激化で流通コスト引き下げなどを通じコメ価格が下落することを恐れた全農が、コメ価格を維持するため5割を超える市場占有力を行使し相対取引に移行したため、同センターの利用が激減し、価格形成の場としての機能が果たせない状態が続くこととなり、2011年3月ついに廃止となった。