赤米
イネの栽培品種のうち、玄米の種皮または果皮の少なくとも一方にタンニン系の赤色色素を含み、赤ばんだ品種のことで、一般的には病害虫や気候の変化等の環境変化に強く、棚田等の環境不良田であっても育成が比較的容易であるが、丈が長く倒れやすい、収量が少ないなどの難点も有している。
赤米は普通品種と比べてアミロースやタンパク質が多く含まれることから粘りがなく、色素成分であるタンニンが渋みを持つ上、赤米の特徴である赤みを残すために精白を抑えざるをえないため味に難点があり、そのまま食されることはほとんどなく、雑穀米として白米や他の雑穀と共に飯にしたり、酒や菓子、麺類等の加工原材料用に利用される。
野生のイネのほとんどは赤米であることからか、赤米は古代米であるとされることもあるが、科学的根拠はない。