トウモロコシ
- 英語
- corn
- 同意語
- コーン
イネ科の一年生植物で、小麦、コメと並んで世界3大穀物のひとつとされ、人間の食料や家畜の飼料となるほか、デンプン(コーンスターチ)や油、バイオエタノールの原料としても用いられる。
原産地は、南米のアンデス山麓ないしは中米メキシコといわれ、日本へは1580年頃ポルトガル人によりもたらされた。
作物的特徴としては、雌雄異花で雄花先熟の他殖性種子繁殖作物になり、熱帯から寒冷地まで栽培され、その適応性は大変広い。
品種としては、デント種・フリント種・スィ−ト種等があり、デント種・フリント種は青刈用に用いられ、用途は子実は食用、でん粉、油、飼料等に利用され、また、青刈サイレ−ジ飼料としての利用も多く、フリント種はデント種にくらべ耐冷性に勝る。未成熟のスウィ−ト種はスウィ−トコ−ンとして、ポップ種はポップコ−ンとしてそれぞれ食用となる。
生産地としては、世界のとうもろこし子実の生産量のうち、5割弱をアメリカが生産し、アメリカのコーンベルトではほとんどがデントコーンが、これ以北ではフリントコーンが栽培されてる。アルゼンチンなど南アメリカでは主としてフリントコーンが、ヨーロッパ・アジアなどでもフリントコーンが多く栽培される。日本では、デントコーンあるいはフリントの中間種の栽培が多く、主として青刈り、サイレージ用に使われる。