狂牛病
- 英語
- Bovine Spongiform Encephalopathy
- 同意語
- BSE , 牛海綿状脳症
1986年に英国で初めて報告された牛の脳の神経細胞は空胞化し、脳の組織が海綿状(スポンジ状)になる家畜伝染病予防法により監視伝染病に指定されている病気のことで、プリオンという蛋白質が異常なタイプに変化することで発生するとされている。
狂牛病を発症した牛は、当初は痙攣を起こしたりする程度だが、音や接触に対して過敏な反応をするようになり、病状が悪化すると運動機能に関連する部位も冒され、立てなくなるなどの症状を示す。
日本は2001年に初めて疑いがある牛が発見され、食用牛の全頭検査(blanket testing)が導入されるなどの対応がされたが、食品・飲食店業者・外食産業企業などに大きな打撃を与え社会問題となった。また、発生原因は完全には解明されていないが、肉骨粉と牛用代用乳がその原因として疑われている。
2003年にはアメリカでも狂牛病が確認され、日本は直ちに牛肉輸入禁止を決定し、2005年に禁輸措置を月齢20ヶ月以下に限定して解除したが、全面解除には至っていない。